ザ★デリーインパクト

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※初日にインドの洗礼を受けた記録です。どんだけ気をつけて勝ったつもりでも結局は騙されてるしょうもない自分を笑ってください


深夜2:00にデリーの空港に着く

深夜に空港についてタクシーに乗ってわけわからんところに連れて行かれるっていうのはよくある手口だと勉強済みだったので空港のカフェで朝まで待つ

歩き方ではエアポートメトロが5:00〜動くと書いてある

6:00ぐらいにもういいかなと思って出ようとすると、まだ朝早すぎて危険だから8:00ぐらいまではまった方がいいと、隣の座席の中国人がとめてくれる

駅についてもリキシャーとかには絶対乗らない方がいい、と言われ、もちろんじゃないですか〜と談笑する自分(この頃は後に自分が騙されるなんて考えもしてない

4:00ぐらいに日本人っぽいやつが一人カフェに入ってくる(この時は後にこいつと再会するなんて考えもしてない

で8:00まで待って、なんか困ったことがあったら連絡してね、と連絡先まで教えてくれた中国人と別れ、メトロ乗り場へ

メトロは自分が想像してるインドと180度違って、めっちゃ綺麗で清潔、
タイのエアポートエクスプレスを彷彿させるような快適さ

なんだこれ、と少し動揺しながらもデリーの中心地でもあり、詐欺の中心地でもあるニューデリーにつく

とりあえずこのニューデリーで何人もの日本人がボッタグられて、嘘の旅行会社に連れて行かれて、だの、高いホテルに連れて行かれて、だの、全くいい噂を聞かない

私の今後の予定として、まず混雑が予想されるため1日でも早く長距離列車の切符を手に入れたく、ニューデリー駅にある外国人専用鉄道オフィスに向かおうと考える(今思えばこれが間違い、まずバックパックを宿に置くべきだった

この外国人専用鉄道オフィスはニューデリー駅構内の二階にあるのだが、メトロ側とは反対側の入り口側にあるので、メトロの出口から行こうとすると一度鉄道の駅構内に入って、陸橋を渡って反対側に行かなければいけない

それも全て事前に把握済み


よしと気合いを入れてメトロの駅の出口を出る
(今思えばめっちゃこの時緊張してた

すると想像をはるかに超えるカオスな世界が広がる

駅出た瞬間に物乞いが声をかけてきて、道端に大量に転がってる人、道とは呼べない道路、ゴミの山、牛、うんこ、そして向こうの方に想像以上にでっかい駅が見える

圧倒されながらもとりあえず目の前がニューデリー駅だと判断し、うんことゴミとリキシャーと人をかき分けて前に突き進む

途中でリキシャー乗りが大量に話しかけてくるが、いらないと断ってひたすら歩いてようやくニューデリー駅へ

歩き方情報ではとりあえずニューデリー駅に着くと二階に上がってしまえば勝ちという情報があったのでここで二階に上がってしまう

これが間違い

あれは今から思えば、メトロ反対側のメインバザール側(外国人専用オフィスがある方)から来た時にまず二階にってことだったのだと思う

メトロ側の二階に上っても当然ながら専用オフィスは見つからない

話しかけてくるやつは全員ウソという認識はあって無視していたが、自分から話しかけた場合は大丈夫だろうと思って周りのインド人に話しかける(しかしこの理論はデリーでは通用しないことを後に知る

外国人専用オフィスに行きたいんだがと聞くと、外国人専用オフィスは移転したと言われる

ほんまかいなと思い今度は若い兄さんに聞くと全く同じことを言われる

でも外国人専用オフィスってメインバザール側にあるんでしょ?と聞くとそうじゃなくてうつったんだと言われる

この時点で半分ぐらい信じる

でもまあメインバザール側に行ければ確かめられるはずだと思って、メインバザール側に行こうと駅構内に入るために荷物検査の列に並ぼうとする

すると横に座ってるおっさん(今思えばあいつ絶対職員じゃない、制服着てなかった)にここはチケットを持ってないと入れないと言われ、またもや外国人専用オフィスはうつったんだと言われる

今思えば、もうこの時すでにデリーボッタグリツアーいらっしゃい状態である

何人聞いても同じこと言うし、なんせ初めてのインド、初めてのデリーで、情報は歩き方とブログだけで実際に自分の目で確かめた情報は何一つない状況で、こんだけ説得されると、そうなんかなとどうしても思ってしまう

で、じゃあどこにうつったんやと言うと俺が案内してやると言ってくる

すると案の定リキシャーに案内される

うわーこれテンプレでよくみたやつ、って頭の片隅ではわかってるのだが、深夜便明けで初めてのインドで頭が混乱してる状態で、まともな判断ができなくなってる自分は、リキシャーの値段がボッタグリの値段じゃないことだけで安心してつい乗ってしまう(カモ決定

リキシャーのおっちゃんはこの三日間はデリーはテロで危ないから、デリーにはいない方がいいと言ってくる。さらにはパスポートとかひったくられるからちゃんと鞄は抱えて歩くように、と運転しながら教えてくれる。(全部ウソ)

連れて来られたのは出ました
偽DTTDC

いやこれ絶対違うでしょ、オフィス汚すぎじゃね

と思うが5人ぐらいのインド人に誘導され中に入ってしまう(負け決定


でチケットが買いたいという旨を話すと、ここで全ての日程のチケットを買うことができると言われ列車のチケットだけのツアーを組まれる

で68000ルピー(115000円)と言われる


事前にインド鉄道のチケットの大体の値段を日本で調べていた私

この値段はさすがにおかしいと寝ぼけた頭でも分かる

いやこれはありえんでしょ、私インドのチケットどれぐらいか知ってるから、これはない

と言うと、君はわかってない、今三月はホーリーのチケットで、列車はどれも満員で需要が高まってるから、列車のチケットもどんどん高くなってるんだ!宿も今は20倍ぐらいするんだ!
と熱弁され、ホームページで列車のチケットがどれも NOT AVAILABLEなことを見せられ、航空券でも今はこんなに高いんだと数々の証拠となるものを見せてくる

そんな列車のチケットの値段がハイシーズンとかで変わるもんかね、とは思ったが、まあとりあえずチケットが満席なのは間違いないみたい(今ならわかるが、インド鉄道は別にこの時期だけじゃなくて常に満席、外国人専用席だと空きがあってとれるが、外国人専用席はそれ専用のオフィスじゃないととれず、そのオフィスに行くまでの道のりがとてつもなく険しい)

まあだとしてもこの値段はおかしいは、話にならんというと、二時間(!)の値段交渉のすえ32000ルピーまでになる(55000円)(値引きできる時点でそもそもおかしい)


それでもチケット代を考えるとめっちゃ高い

列車もっと安いクラスでもいいからもっと安くしてくれというと、列車安いクラスにしても大してルピー変わらないよと言われる(完全に向こうのボロが出る、ここで出ればよかった

え?じゃあこの32000ルピーは、何分の32000ルピーなの?と言うと、今満席なところを無理やりとるから手数料がかかるんだと言われる

そんな金払ったら満席でも席取れるの?だって指定席でしょ?と聞くとだから◯△※とまだなんやかんや言ってる

この時点でもうこいつらが嘘の旅行会社だという事実ははっきりしてる

おそらく列車のチケットはいいクラスのチケットを全て取ってくれたとしても20000円ぐらいだろう。だから35000円近く手数料プラスボッタグリ料としてとるつもりである

もう全部わかってる

自分が今騙せれてるのももう全部わかってる

けど、この時点でこのオフィスに入って既に三時間経過

もうぶっちゃけ疲れた


倍以上するがもうこれで、頑張ってオフィス並んで自分でチケットとらんでいいならもういいかという気さえしてくる

なかなか折れない私をみて、あいつらは執拗にチャイを勧めてくる(おそらく睡眠薬入り

ここでチャイのんだら五万どころか有り金全部取られると思い断固拒否して、散々言い争ってついに結局払ってしまう(敗北の瞬間

であいつらがご丁寧に組んでくれたチケットの予定によると今日はアグラーに行く予定だがもう列車は間に合わないのでこれから車をチャーターしてアグラーまで連れて行ってあげる(料金込み)とのこと

残りのチケットは明日の朝、届けに行くからとのこと

もう金を払ってしまえばもう何でもオッケーである

へいへいと言われるがまま車にのり、変なとこに連れていかれることもなく、途中でチャイとご飯も奢ってくれつつアグラーのホテルまで連れて行ってくれる(ホテル代も込み

明日はタージマハルまで連れてってやるぜと言われ、とりあえず明日チケットをもらい、タージマハルを見てアグラーを離れればこいつらとの関係は切れるため、明日まで散々こいつをコキ使って3万円分を満喫することを誓って別れる



ホテルでしばらく休憩して、デリー入国してから今までに起こったほんの10時間の出来事の事の重大さと、自分のアホさ加減、歩き方を読み直して、
「騙された人たちは口を揃えて自分は大丈夫だと思っていたなどという」
という文句に悶絶しながら、インドもう嫌だと叫び、インド一日目の夜をすごしましたとさ☆



<これを踏まえてインド入国の攻略法>
①まずデリーINはやめよう
②デリーINで初めてなら多少の金がかかっても宿からのピックアップを頼もう(ただし日本でホームページで予約できるゲストハウス、あるいは信頼できるホテルのみ。現地で宿の名前を使った客引きピックアップは確実に別のホテルに連れていかれる
③メトロから徒歩で宿、すなわちメインバザールに向かう場合は、駅の構内からではなく、向かって右端にNO ENTRY(この際無視)と書いてある陸橋があるので、そこを上って反対側に移動しよう
④デリーの駅〜コーンノートプレイス付近のインド人に道を聞いても、本当の事を教えてくれるどころか最終的には確実に嘘のDTTDCにたどり着くので、絶対に道を聞いてはいけない、話しかけてくるやつは論外
⑤インド入国その日に列車のチケットを買うことはやめる。
⑥まあでもインドを旅する間でボッタグられないことは不可能なので、多少のボッタグリは勉強代として目をつむろう


以上