デリーの悪夢再び


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マックで徹夜で策を練った
日程も完璧だ

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一番安かったやつ



夜は開けた、いざ戦いである

7時
ニューデリーに嫌な思い出しかないのでオールドデリー駅のカウンターに向かってみる

うろうろしてるとおっちゃんがどうしたと話しかけてくる

「どこに行きたいんだ?」
「チケット予約したい」
「じゃああっちの建物の142カウンターだ」

なんとなく信用出来そうだし、もし騙されててもまた聞けばいいかと思い歩き出すと、横の明らか胡散臭いおっさんが
案内したげるよ、ついてきなよ!
的なことを言う

はい来た案内したあげく金取られるやつ

って思ってるとおっちゃんが案内は必要ない!とおっさんを追っ払ってくれる

おお!やっぱいいやつでないか!
デリーで初めていいやつに出会ったわ!

センキュー言うて窓口に並ぶと
「予約?予約なら8時からしかカウンター開かないよ!出直してこい!」
と言われる

おいおっちゃん
でもまあこれぐらいはインドでは騙されたうちには入らない

素直に8時に再び並びにいくと、そこらへんのおっさんがあっちだよと教えてくれる

ほんまかいな思って並ぶと、すでに並んでるおっちゃんがお前はあっちだ的なことをヒンディー語で言われる

やっぱちゃうやないかい
思って示された列に並ぶ

そこにはクールな若い男性数名

経験上、向こうから話しかけてこない若干強面の若いインド人男性は信用できる(←)

そこで並んでると後から並んできたじじいが女はあっちだと別の列を示す

またかいな、でももうここまで並んだし動きたくない、ってかお前がはよチケット買いたいからいちゃもんつけとんちゃうんか思ってしぶってると、若い兄さんたちがここで並んでていいよと言ってくれる

優しい!素晴らしい!じじいざまあみろ!

さらに先行っていいよと順番を譲ってくれる

いいね!デリーで二番目に出会ったいいやつだわ!君は!

窓口に行くと、
「無理無理全部いっぱい、とれましぇん、ニューデリー駅にある外国人専用のオフィスに行ってくだしゃい」


出た!!!!!

ついにたどり着けなかった曰くのニューデリー外国人専用オフィス!!!

そこに行きたくないからここに来たのに!!

まあでも例のじじいが後ろでイライラしてるのを感じるのでしゃあなし退散

ニューデリー駅を目指して歩き出す


駅の建物一歩出た瞬間からそりゃあもうオートリキシャーやらタクシーやらサイクルリキシャーやらバイクやらの勧誘の嵐

ニューデリー?300ルピーだね!!

なめとんのか

とって30ルピーだろ


交渉する気力もないので、ひたすら死んだ魚の目をして歩く

あーもうめっちゃくちゃ鬱陶しい

プシュカルからデリーのこのギャップ

街もごっちゃごちゃ
うるさいし、臭いし、煙たいし、暑いし、おっさん鬱陶しいし、牛邪魔やし

それがインドらしくていいんやけども、初日のデリーインパクトからデリーが大嫌いになったので苦痛でしかない

プシュカル、アジメールでは目があったインドに笑顔を振りまいていた自分も、デリーでは全てのインド人にガンを飛ばす()


さてニューデリー駅に到着(ぶっちゃけまあまあ遠かった)

ここからよ!

私は何度同じことを繰り返すんでしょうか
私のしょうもない話をどうぞお聞きください


まずニューデリー駅の入口から入ろうとすると、
「チケットの予約でしょ?チケットカウンター別の建物に移ったんだよ!もう外国人みんな間違うから困っちゃう!こっちだよ!」

的なことを言われる

例の初日から一度も本物の外国人専用オフィスを見れてない私は、この時点で本当にオフィスが移っていると信じていた

なので、ああやっとたどり着ける〜

と思って何処と聞くと、
「この道まっすぐ行って左側にある建物だよ!ここから0.5kmぐらい!リキシャーなら10ルピーで連れてったげるよ!」

と言われる

はい出たリキシャーでまた別のオフィス連れてくきやろ!

と思ってリキシャーを断った時点で勝った気分でいる自分(殴りたい)

言われた通りまっすぐ歩いてると、おっさんがどこに向かってんの聞いてくる

外国人専用オフィスだと言うと

「あー今日土曜日だから休みだよ!土曜日で外国人オフィスやってんのはDTTDCだけだよ!連れてったげる!あ、僕?僕は鉄道で働いてて夜勤なんだ。今仕事上がったところで暇だから案内したげるよ!」

と社員証みたいなんを見せられる
(今思ったらあれも偽モンなんだろう)

それにしてもまたDTTDCかい

でも本物のDTTDCに行けたら一番確かやし、歩きやから逃げようと思えば逃げれるし試しに着いてってみるかと思う

そんでつくと、初日の騙されたクソオフィスよりはちゃんとしてるオフィスに連れてこられる

ん?でもDTTDCの看板明らかに後付けなんですけど?いやこれも絶対違うでしょ

って思いやっぱいい、と言うが押し込まれるように中へ

中はめっちゃちゃんとしっかりしとって、壁にはここにはお世話になりました!的な感じのコメントが各国の言葉で書いてある(今思えばあんなん誰でもかける)

しかもめっちゃ外人多い

この時点であれ?ここもしかしてほんまのオフィスなんかな?とちょっと思う(間抜け)

で座って喋り出すと、また例のよく知ってる流れでトータルで列車とホテルのツアーを組まれて18000ルピーだと言われる

またこれかよ

絶対こんな高くなるわけない

今回は自信をもってそう思える


「いやないわ、高すぎ、ありえん」

ってことを言うと向こうが

「日本人スタッフからかかってきたから電話代わるね!」

と言われて電話渡される

「もしもし」

「もしもし!インド今までどこいったの!アグラとかいった?今からどこ行きたいの?バラナシ?ああ難しいと思うよ〜どこもホテルいっぱいだよ〜〜」

ペラペラやんけ

ん?日本人に電話繋がれたってエピソードつい最近誰かさんから聞いたぞ

いやもうこれ絶対あやしい

「列車だけでこんな高くなるわけないやん、無理です」

「いや、だからあなたわかってないよ!今ホーリー前なんだよ!みんな列車待ちで大変なの!それでもみんな買うから列車の値段どんどん上がってるのよ!宿も高いし!だからこれでこの値段はむしろ安いよ!」

なんかそれもこないだのクソ会社がいよったな

あーもう一秒でも早くここを出たい

「いやちょっとじゃあ考えて、また来ますわ」

言うて出る

するとここまで連れてきたおっさんが、「チケット高い値段言われた?もしツアーとか組まれて高い値段言われたなら言って!私鉄道で働いてるからなんとかできるよ!」

言い出す

新しいパターンやな

「まあとりあえず私のレストランでご飯でも食べながら話そう!あなた友達だか
タダね!」

でた友達発言
怪しいインド人は絶対友達発言をする

それで二言目には
「結婚してるの?」
「彼氏はいるの?」
「彼氏いないのなら僕、彼氏にどう?」
の流れである(テンプレ)
友達ちゃうんかい


まあ連れてかれる店によっては全力で逃げようと思ってついていくと普通に他の客もおるレストランに連れて行かれて、カレー奢ってくれる

そんでいかに18000ルピーが安いか(やっぱそっちの味方か)、安全な方が絶対旅が楽しい、もしもっと安いのがいいなら僕が交渉してみせるよ、なんたって僕は鉄道で働いてるから、僕を信じてよ

的なことを永遠と聞かされる
この時点で9割聞いてない

とりあえずGPSで今どこにいるのか、本物のDTTDCへの行き方を携帯で調べる

するとおっさんが、うちが地図を見だしたとたんに
「何見てるの?何調べてんの?」
と全力で阻害しようとする

うちがこれが偽物のDTTDCだと気付き始めてるとおっさんはやっと思って、別の話に話を逸らそうと、自分の息子の動画とか見せてくる

クソどうでもいい


もうカレーも奢らせたしこいつに用はない(美味しかった)

「あーちょっと一人で冷静になって考えたいから、またオフィスに後で行くわ、また後でね」

「君は僕を信じてない!君がどこかいくなら僕も一緒にいくよ!僕が頑張って交渉したげるから!僕を信じてよ!」

「いやもうほんまいい、ちょっと一人にさせて」

「僕を信じてって!!友達でしょ!!?」

「友達なら友達の言うこと尊重してよ。一人にして」

まだわーわー言よったし、これ道端で大声でやりとりしとったから色んなインド人にガン見されとったけど、もう無視して歩き出す

背後からおっさんに怒鳴られるが無視


歩き出してもすごいのよ

30メートル進むごとに違うインド人が話しかけてきて

「へい!マダム!どこに向かってるの?DTTDCならこっちだよ!そっちは工事中で危ないよ!」

「へいガール!こっちはショッピング用の道だよ!DTTDCはあっちだよ!ほらあの看板見えるでしょ?あれだよ!案内したげるよ!」

「おい君!そっちは危ないよ!そっちはマフィアがうろうろしてるんだ!絶対いっちゃだめだ!」

しかも一人一人結構な距離を並走してついてくる
っていうか並走どころか前に立って普通に通行の邪魔してくる

信号で引き離しても、車線の向こう側から
「おい!!!止まれって!!!!おい!!!!!」
って怒鳴られる


いやもう何なんここ
こいつらは何者なん
ドン引きやわ



ひたすら無視して歩くこと2分



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あったっっ!!!!!!!!!

やっと!!!!!!!
やっっっっと来れた!!!!!!


ほんっっっっまに長かった!!!
(半泣き)


中入ると外人少な!!!!!!

外人のうちここにたどり着けた人たちは果たして何割なのだろうか....


窓口のおっちゃんに
「私列車の切符が買いたいだけなんです!!一体どこで買えばいいんですか!!!もうここまで来るのほんと大変だったんです!!みんな嘘しか言わないんです!!!デリーなんなんですか!!」
と、まくしたてる(おっちゃん悪くない)

「一歩街中に出ちゃうとほんとに大変だよね。よくここまで頑張ってこれたね。もう大丈夫、行き方教えてあげるよ。」

とちゃんと地図まで書いて教えてくれて

「リキシャーなんて使わずにちゃんと歩いていくんだよ!インド旅楽しんでね!」

と言ってくれる
感極まって
「You are best INDIA!!!!」
なんてわけわからんことを言って握手を求める


あーもう無敵
チャラヘッチャラ

おっちゃんがくれた地図を握りしめひたすらたかるハエ()を追っ払いながら前を向いて歩く

そしてやっと


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ついた!!!!!!!!!!
移転してないやん!!!!!
ニューデリー駅の中にあるやん!!!!!

けど構内に案内板なんて全然ない
こりゃ初めから知っとかんと絶対わからん

そしてやっと正規の値段で切符をストレスフリーであっさり買える

トータルで4910ルピー

なにが18000ルピーやねん、ぶっ殺すぞ


ついでに前とった列車のチケットもキャンセルして払い戻してもらう


この時点で昼の14:00
オールドデリー出てからたかが切符買うだけで6時間もかかった


でもこれでやっとデリーインパクトのリベンジが出来た

やっとリセットできたよ

やったよトニー!!トニーにまずお礼を言いたい(笑)


あーもうほんまデリー嫌い!

ほんとデリーの人たちはどういう教育を受けているんでしょうか

なんか駅前のリキシャーとかいうレベルじゃなくて街ぐるみで騙してくるんだが

基本的にインド人はみんな目あったら笑ってくれるし、一緒に写真撮って〜って
よってきてくれて、みんな優しくていい奴ばっかりなんやけど、1割ぐらいに騙すやつがおって、そいつらが全部デリーに集中してるって感じ

インド人の1割ってすごい人数よ


よっしゃもう切符買ったしデリーにおる必要はなくなった!
もう1秒でも早くデリーを出たい!

オールドデリーのロッカーに荷物を預けてるのでオールドデリーに向かう

もう歩くのしんどいのでサイクルリキシャーを捕まえる

80ルピーと言われ無視してると
50ルピー!
40ルピー!
30ルピー!

何も言ってないのに一気に下がったなおい

まあ30ならええかと思い乗る

するとこいで5分ぐらいのまだまだ全然の距離で
「ここ右にいったらオールドデリーだよ!」

と言われる
はい出た、安い値段で乗せて、目的地まで連れていかんパターンね

「いや、私オールドデリーの場所知ってるから。私デリー二回目だから。あんたは嘘ついてる。もしここで私を下ろすなら私は金を払わない」
(かっこいい自分)

「ノーノー!オールドデリーこっちだよ!早く30ルピー払ってよ!」

とかほざくので、もちろん何も払わずに降りる
 
おっさん後ろで叫ぶが無視
もうほんまに腹立つ
ほんまなめんなよな


でもかといって歩きたくないのに変わりはない()

しばらく歩いてまたサイクルを捕まえる

オールドデリー駅前まで。なんぼ?」
「80ルピー」
「no 20ルピー」
「オッケー」
「オッケー言うたな?オールドデリー駅前まで20ルピーじょ?オッケー言うたな?」
「オッケーオッケー」

しばらく漕ぐと違う地下鉄の駅で降ろされそうになる
「いやここオールドデリー駅じゃないから。私行き方知ってるから。はよ行け」

舌打ちする兄さん

それからというもの交差点に入るたびに
違う方向に連れて行こうとする

さらには
「こっからオールドデリーいくならもう20ルピーいる」

「いや、お前オッケー言うたし、私何回も確認したし、ごちゃごちゃ言う前にサッサと漕げ」

また舌打ち
 
しまいには
「ぼくオールドデリー駅への行き方忘れちゃった。ぼく、今どこにいるのかわかんない」

ん?見当識障害かな?

「は?頭おかしいちゃう?いいからサッサと漕げって。金払わんぞ」

だんだん兄さんキレてもうここで降りてくれ言い出す

「ああええけど、ここオールドデリーじゃないし約束と違うから金払わんけどいいんやな?」

「うるさい、もうこれ以上漕ぎたくない!どっか行ってくれ!!」


というわけで、オールドデリー駅近くまで、サイクルリキシャーを無料で乗り回し無事に着く

いやー金額では大したことないけど、気持ちの問題かな、ものすごく爽快!!!(笑)

やり返してやった感!(笑)

いやほんま、インド人は日本人をなめすぎ
もっと騙せん日本人もおるということを知るべき
日本代表として、私はデリーでは全力でインド人から金をむしり取っていこうと思います!


さてここから今朝思いつきで決めたハリドワールという街にバスで向かいます

なんでもガンジス川上流の聖地

綺麗なガンジス川での沐浴が観れる

田舎インドにはまった自分
めっちゃ楽しみである┏( ^o^)┛